後期用レギュレータへの交換(リメイク記事)

最近はすっかりNS-1の再生記録と化している管理者日誌ですが、本当の主役は一応、ブラックバードのつもりです…。

という事で、今日は旧ブログに掲載したレギュレータの交換時のリメイク記事を掲載してみようかと。
　
まずは故障時の症状ですが…

・ガソリン満タンなのに給油ランプが点灯

・走行中にスピードメーター指針がゼロに落ちる

・セルモーターの回転が弱い

・社外HIDが異常点灯(点滅、消灯など)

…といった所だったのですが、おそらく全て、充電系統の異常によるバッテリーの電圧不足に起因する症状だと思うので、同じ症状が出ても原因がバッテリーにある可能性もありそうです。
ただ、オレの場合はこの症状が出る少し前にGSユアサ製の新品バッテリーに交換していたため、レギュレータを疑うに至りました。

　
さて、ブラックバードは何度かマイナーチェンジが行われていますが、オレの場合は前期(初期)・中期・後期と3つに大別しています。

前期はキャブレターのモデル、中期はFI(フューエルインジェクション)でアナログ速度計のモデル、後期はFIでデジタル速度計のモデル…としています。
ただ、正確にはもっと細かく分けられるハズですけどね。

とりあえず、ウチのブラックバードはFIでアナログ速度計の中期型、という事になります。


上の写真、右が中期型のレギュレータ、左のハーネスが長い方が後期型のレギュレータです。
異常にハーネスが長くなったのは、取り付け位置が大きく変更されたためです。
また、フィンの数も後期型の方が多くなっているのがお分かりでしょうか？

左が後期型のレギュレータです。
中期型でも前期型よりはマシになっているハズなんですが、それでも冷却性能に不安があったのかも知れません。

カプラー形状は全く同じです。
ただ、前期型も共通なのかは確認しておりませんが…。
ちなみに部品番号は後期型で『31600-MAT-D51』。
中期型だと『31600-MAT-E01』のハズです。

中期型での取り付け位置はシート左下、左タンデムステップのすぐ上になりますね。

おそらく前期型でも同じ場所だったのでは？と思うのですが、ここはテールカウルにすっぽり覆われる部分で、冷却効率はあまり良くなかったと思います。

こちらは後期型レギュレータの移植でオレが検討した位置。

タンデムシートの右下付近ですね。
おそらく純正でも後期型はこの付近にレギュレータを搭載していると思われます。
ここはちょうどテールカウル左右に開けられた穴の場所になり、多少は熱気も逃げるのでは？と思われます。
なお、黄色くて四角い箱はHIDのインバータです。

しかし何故、わざわざ長いハーネスでカウル右側まで持っていったのか？という答えは、改めて中期型のレギュレータ写真を見てもらえば推測できるかと。

レギュレータのすぐ後ろにバー状のものがありますよね。
これ、取り回し時などでテールカウルに手をかける時、カウルの右側の穴からシートフレームを掴むためのバーなんです。
約225kgの車重、さすがに樹脂製カウルを掴んで押したり引いたりはできませんからね。
で、丁度良い穴があるとはいえ、もしここにレギュレータを設置したら…ええ、バーを掴むたびに熱くなったレギュレータでヤケドする危険性が出てきます。

　
さて、取り付けステーも無いのに、どうやって取り付けるか。

ホームセンターで購入してきたアルミ素材で簡易放熱板も兼ねたステーを作りました。
できればレギュレータはボルトなどで固定したかったのですが、取り付け位置のスペースなどの都合でコーキング材で接着してしまいました。
…まぁ、故障時以外に外す事も無いとは思いますが…。

車両への取り付けはタイラップです。

これはスペースの都合もありますが、シートフレームとはいえ、車両側では加工はしたくなかったためです。

…とか言って、干渉するリアフェンダーの樹脂部分は一部カットしていますけどね。
樹脂パーツは車体の強度にさほど影響が無く、錆びる心配もありませんから。


テールカウルを装着するとこんな感じ。
あ、もちろん事前にカウルとのクリアランスの確認は必要ですよ。
ウチのはカーボンFRPカウルだから熱には強いですが、純正カウルで接触してると溶けちゃう危険性が…。


カウル下の穴から覗き込むとレギュレータが見えますね。
これで多少は熱気が逃げてくれるんじゃないかな…と期待しておりますが、どの程度まで効果があるのかは不明です。
とりあえず交換から1年近く、現在もブラックバードは元気に活躍してくれております。