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NS-1前期型の全波整流化してみた・後編 [NS-1]

さて、NS-1前期型の全波整流化も後編、今度はメインハーネス側になります。
ただ、ウチのNS-1は以前、メーター照明などの一部をLED化するために既に直流化している部分もありますので、完全な純正状態では無い事をご了承下さい。

※この記事はアマチュアのライダーが自己流で行っている不確かな作業です。
たとえ車両が燃えても大怪我をされても一切の責任は負えませんので、参考にされる場合は全て自己責任の上でお願いいたします。
また、ご不明な点につきましては、最寄りのバイク屋さんやプロの整備士の方を頼りましょう。
NS-1前期型の全波整流化してみた・中編』のコイル加工で、本来は交流電流が流れていた黄色線も直流電流になり、カプラーに接続されている3本の線はそれぞれ、黄色線と白線が直流、緑がアースになっています。
(この緑のアースは中編で加工した部分とは別系統で繋がっている線です。)
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この白いカプラーに繋がる3本です。

ここでやっと登場するのが全波整流用のレギュレータ(今回の作業ではモダンレクチ)です。
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モダンレクチは4つの端子がそれぞれ、コイルからの入力が2つ、アース、直流電流の出力となっています。
汎用品ですので、車種によってはモダンレクチ専用のハーネスを使ったり、純正ハーネス側の配線を入れ替えたりといった作業が必要になります。

で、NS-1の場合はどうだろう?と思って配線図を調べてみたところ…メインハーネスに少し手を加えるだけで、後はほぼボルトオン(カプラー形状も同じ)でした。
ですので、レギュレータに関しては純正とモダンレクチを入れ替えるだけでOKです。

問題となるのは、加工した黄色線がもともと接続されていた場所…つまり、もともと交流電流が流れていた場所な訳ですが、配線図によると、ヘッドライトのON/OFFスイッチがある前期型の場合はレギュレータに入るラインの他は、ハンドル左の集合スイッチに分岐していただけでした。
つまり、その分岐で集合スイッチに向かう線を切断すれば、コイルからの電気は真っ直ぐレギュレーターに向かう訳で…超簡単。

※常時点灯の場合はおそらくヘッドライト、メーター照明、テールランプにも分岐していると思うので、逆にレギュレータとコイルを別系統で接続した方が楽でしょう。
そうすると当然、ライトへの給電方法も前期型とは変わります。

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その分岐している場所ですが、純正レギュレーターに繋がるハーネスに分岐している所より少し後方、上の写真で緑丸で囲った付近にありました。

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スペース的に狭くて大変ですが、メインハーネスの黒いビニールテープを剥がすと、中から青いビニールテープで包まれた黄色線が出てきます。

純正にしては意外と雑な処理なんだなぁ…と思いつつ、青いビニールテープも剥がすと、かしめられた線が出てきました。
nx72848c.jpg
ここで、レギュレータとコイルが繋がる黄色線を残して、集合スイッチに向かう黄色線だけ切る訳ですが、同じ色の線なんですよね…。
それぞれの線を押したり引いたりして、正解の方を切断します。
…もし間違えたらしっかり繋ぎ直して下さい。

分岐を切った後は、集合スイッチ側の黄色線はハーネスから一度抜いてしまった方が確実でしょう。
ただ、後から使うので余計に切断したりせず、集合スイッチのカプラーに繋いだまま保留にしておきます。

メインハーネス側は1本になったかしめ部を改めてビニールテープで絶縁し、ハーネスもビニールテープを巻き直してから、カプラーを全波整流用のレギュレータに接続して純正の位置に取り付ければ、ライト以外の部分は完成です。

この段階でエンジン始動してテストしてみる事に。
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バッテリーが無いので、ブラックバードから借りました。

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…10分くらいキックしまくった所で、CDIも外している事を思い出す…。
CDI取り付け後、数回のキックで始動に成功。
電圧は15V付近でした。

残りは交流電流で点灯していたライト周りですが、先程メインハーネスから切った集合スイッチに繋がる黄色線に直流のプラスを繋ぐだけでも行けそうな気がします。
ライトスイッチをOFFにする事さえ忘れなければ、バッテリー直結でも…?

とはいえ、純正の線はそれほど太くないので、バルブを変えていたりする場合は不明です。
ウチのNS-1もヘッドライトが純正と異なる(前期なのにデュアル化されています…)ので、そのままだとハーネスが焼損する恐れがあったため、点灯テスト時は片目だけにしました。

ちなみに純正の配線は、ハイビーム、ロービームはそれぞれ単独で、テールランプとメーター球2個が共通となっています。
当然ながら、ライト点灯時はテールランプとメーター球は必ず通電、ハイビームとロービームはそれぞれがONになった時だけ通電する仕様です。
なお、ウチのNS-1の場合はメーター球が既に別ラインになっていて、キーON電源に繋がっています。
nx72855c.jpg
一応、リレーを使用してキーON時のみ使用するように接続しました。
リレーの制御はメーター球の時に取り出していた予備のキーON電源が役に立ちました。

nx72854c.jpg
リレー制御のアースと電源供給はバッテリー側のハーネスに直結。
そしてリレーON時に通電する先に、メインハーネスから切断した黄色線を接続して、集合スイッチのライト類に電源供給としました。
後はヘッドライト点灯時の消費電力と充電能力の確認を行い、問題が無ければ全波整流化は完成なのですが、当面は公道復帰する予定が無いので、テストできるのはしばらく先になりそうです。

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